FRONTEOの転倒転落予測AIシステム「Coroban」、大阪大学医学部附属病院で実証研究を開始

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2021.12.22 プレスリリース

- 報道関係各位 -

FRONTEOの転倒転落予測AIシステム「Coroban」、大阪大学医学部附属病院で実証研究を開始

株式会社FRONTEO
代表取締役社長 守本正宏
東京都港区港南2-12-23
(コード番号:2158東証マザーズ)

 株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)は、FRONTEOが提供する転倒転落予測AIシステム「Coroban」が大阪大学医学部附属病院(所在地:大阪府吹田市、病院長:土岐 祐一郎、以下 阪大病院)において実証研究を開始したことをお知らせします。

 

 Corobanは、FRONTEOが独自開発した自然言語処理AIエンジン「Concept Encoder(商標:conceptencoder、読み:コンセプトエンコーダー)」を活用し、電子カルテに記載された看護記録から転倒転落リスクを予測してアラートを表示するものです。高齢化の進行に伴う転倒転落事故の発生件数増加を背景に、医療機関においては入院患者の転倒転落リスク管理が重要課題の1つとなっており、さまざまな対策が講じられています。しかし、転倒転落の確実な予防は難しく、現場では対応に苦慮しているのが実情です。この課題を解決すべく、FRONTEOは2016年に転倒転落予測AIシステムの開発に着手し、2019年よりエーザイ株式会社とともに医療機関への販売を開始しました。2020年1月には特許を取得しています(特許登録番号:特許第6652986号)。

 


電子カルテに記載された看護記録をAIが解析し、転倒リスクを評価

 

 阪大病院は、かねてより安全管理の一環として転倒転落対策に注力してきました。今後、阪大病院とFRONTEOは、阪大病院の経験豊富な医療・看護チームによる知見とFRONTEOの最先端の言語系AIテクノロジーを掛け合わせ、AIを活用した転倒転落予防の臨床的かつ実用的な評価を行うとともに、人とAIとの協働による新たな付加価値の提供や、本システムのさらなる機能・ユーザビリティ向上などに取り組みます。なお、本件は内閣府が取り組む戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」の活動の一環として実施されています。

 

 FRONTEOは、今後もAIを活用した安全かつ実用的な医療機器・ソフトウェアの研究・開発を通じて、本邦の医療課題・社会課題の解決に貢献してまいります。

 


■Corobanについて
 URL:https://lifescience.fronteo.com/aidevice/coroban/
CorobanはFRONTEOがエーザイ株式会社と共に開発した、人工知能Concept Encoderを利用した転倒転落予測システムです。Concept Encoderが電子カルテを読み込み、患者の状態や看護記録から転倒リスクを評価します。医療スタッフの負担を増やすことなく、従来の転倒リスク評価シートと同等の精度での予測が可能です。特許登録番号:特許第6652986号

■Concept Encoderについて URL:https://lifescience.fronteo.com/technology/conceptencoder/
「Concept Encoder」は、FRONTEOがライフサイエンス分野に特化して開発した自然言語解析AI(人工知能)です。自由記述のテキストデータを大量に含むメディカルデータを、エビデンスに基づいて有効に解析・活用することを目的に2018年に開発しました。Concept Encoderはテキスト以外のデータとの共解析も可能であり、ライフサイエンス領域に蓄積されてきた遺伝子発現情報・バイタルや各種検査値などの数値データとの共解析の研究を進めています。特許登録番号:特許第6346367号

■FRONTEOについて URL:https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自然言語処理に特化した自社開発AIエンジン「KIBIT」と「Concept Encoder」、「LoocaCross」を用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、企業のビジネスを支援する、データ解析企業です。2003年8月の創業以来、企業の国際訴訟を支援する「eディスカバリ(電子証拠開示)」や「デジタルフォレンジック調査」などのリーガルテック事業をメインに、日本、米国、韓国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。同事業で培ったAI技術をもとに、2014年よりライフサイエンス分野、ビジネスインテリジェンス分野、経済安全保障へと事業のフィールドを拡大し、AIを用いて「テキストデータを知見に変える」ことで、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・営業支援など、様々な企業の課題解決に貢献しています。2007年6月26日東証マザーズ上場。2021年1月第一種医療機器製造販売業許可を取得(許可番号:13B1X10350)、同9月管理医療機器販売業を届出(届出番号:3港み生機器第120号)。資本金2,973,975千円(2021年3月31日現在)。

※FRONTEO、KIBIT、conceptencoder、CorobanはFRONTEOの日本における登録商標です。

<報道関係者のお問合せ先>

株式会社FRONTEO  広報担当

Email: pr_contact@fronteo.com

 

<ライフサイエンスAI事業に関するお問合せ先>

株式会社FRONTEO ライフサイエンスAI事業本部

https://lifescience.fronteo.com/contact