AI導入によりアセスメントの質向上と看護負担軽減を実現

医療法人社団誠馨会 セコメディック病院 医療安全管理室長 小諸 信宏 氏 インタビュー

医療法人社団誠馨会セコメディック病院は、FRONTEOの転倒転落予測AIシステム「Coroban」を2019年より試験導入、2020年より正式導入し、入院患者の転倒転落予防に活用しています。医療安全管理室長の小諸信宏氏に、医療機関における転倒転落対策の実際と導入の経緯、活用の効果についてお話しいただきました。



■ 高齢化の進展でほとんどの入院患者が“高リスク”に

━━━ 病院の概要をお聞かせください。

 セコメディック病院は、千葉県船橋市の北東部に位置する、セキュリティ会社のセコムの提携病院です。許可病床数は292床で、24の診療科を持ち、看護配置基準7対1の急性期病床のほか、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟、併設の訪問看護ステーションなどを備え、急性期から回復期、在宅医療までシームレスな医療を提供する、地域の中核病院です。800人弱の職員が働いており、医療安全管理室は院長直轄組織で、看護師・薬剤師など多職種からなる10人のメンバーが病院全体の医療安全管理を担っています。

━━━ 医療安全管理における状況や課題はどのようなものでしたか。

 当院の入院患者の約9割は65歳以上の高齢者で、平均年齢はおよそ75歳、認知機能の低下がみられる患者も約半数に上り、転倒転落予防は医療安全管理における重要課題です。

医療法人社団誠馨会
セコメディック病院
医療安全管理室長
小諸 信宏 氏

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